これは、InterSystems FAQサイトの記事です。
SQLでクエリ実行時、ORDER BYで並べ替えをする場合、各RDBMSによって、照合順が異なることがあります。
たとえば、NULLと空文字の混じった文字列のカラムを並べ替える場合、
IRIS SQLでは、既定の照合順は下記のようになりますが、
Oracleでは、下記のような照合順になります。
複数のDB由来のデータを取り扱う際には、このような照合順の違いを合わせたい場合があります。
IRISの場合、既定の文字列照合はSQLUPPERですが、照合タイプを変更することによって、照合順を変えることが出来ます。
ドキュメント:照合
上記のIRIS SQLとOracleの違いを合わせるためには、照合タイプを「SQLSTRING」に設定し、インデックスを作成します。
Property TestColumn As %String(COLLATION = "SQLSTRING");
Index IdxTest On TestColumn;
但し、Nullについてはこの方法では対応できないため、Nullの照合順を合わせたい場合には、ORDER BY句を下記のようにします。
ORDER BY IFNULL(TestColumn, 1, 0), TestColumn