これは InterSystems FAQ サイトの記事です。
InterSystems 製品の Windows 版インストールキットでは、IIS に対して Web ゲートウェイをインストールするインストールキットの提供はありますが、Windows にインストールした Apache に対するインストールキットが提供されていないため、以下の手順で Web ゲートウェイを構成します。
1、InterSystems 製品のインストール
2、Apache for Windows のインストール
3、Windows 版 Web ゲートウェイのインストール(※)
4、https.conf の修正
5、Apache を Windows サービスにインストールし開始する
6、Web ゲートウェイ管理画面で各種設定
(※)Windows 版 Web ゲートウェイのインストールキットは WRC よりダウンロードいただけます。
以下、手順詳細です。
インストール時、インスタンス名を IRISTEST、インストールディレクトリを c:\InterSystems\IRISTEST に設定した流れでの図解で解説しています。
例では、http://Webサーバ/インスタンス名/csp/sys/UtilHome.csp で管理ポータルへアクセスできるようにするための設定例で記載しています。
1、InterSystems 製品のインストール
バージョン 2023.2 以降では、Windows 版 InterSystems 製品 のインストールキットから以下確認が表示されます。
この説明では、IIS ではなく Apache を使用する例で記載していますので、「このインスタンスにローカルIIS Webサーバを設定しないでください」(または「Webゲートウェイなしでインストールを続行する」) を選択しています。
注意:インストール後、Apacheに対する設定が完了するまで管理ポータルは開きません。
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また、インストール時の初期セキュリティで「通常」または「ロックダウン」を選択された場合は、CSPSystemアカウントに対して設定したパスワードをメモしておいてください(この後の手順で使用します)。
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2、Apache for Windows のインストール
インストールキットを入手します:
ダウンロード後、Zipを展開するとApache24フォルダがありますので任意のディレクトリにコピーします。
例では、C:¥Apache24 に展開しています。
3、Windows 版 Web ゲートウェイのインストール
Windows 版 Web ゲートウェイをインストールします(WRCアカウントをお持ちの場合、WRCよりダウンロードいただけます)。
インストール時の指定項目は以下の通りです。例では、Apache用モジュールのみのインストールを選択してインストールしています。
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(1) Custom を選択します。
(2) Web Gateway module for Apache HTTPD ・・・のみをインストール用に指定します。
デフォルトで c:\InterSystems\WebGateway にインストールします。
(3) Configure Web Gateway to connect to a server のチェックを外します。
(4) Installボタンでインストールを開始します。
4、https.conf の修正
C:\Apache24\conf\httpd.conf の末尾に以下追記します。
例は、以下の環境での設定例です。インストール環境に合わせて適宜ご変更ください。
InterSystems 製品のインスタンス名:IRISTEST ※httpd.confに設定する場合インスタンス名の小文字を利用します。
Web ゲートウェイインストールディレクトリ:C:\InterSystems\WebGateway
追記内容は以下の通りです。
- Define GATEAY に Web ゲートウェイインストールディレクトリを指定します。
- Define PREFIX に InterSystems 製品のインスタンス名を小文字にし、/ から始まる文字列で設定します。(例:/iristest)
- Define IRISPATH に InterSystems 製品のインストールディレクトリを指定します。
#
Define GATEWAY "C:/InterSystems/WebGateway/"
LoadModule cspsys_module_sa "${GATEWAY}/CSPa24Sys.dll"
LoadModule csp_module_sa "${GATEWAY}/CSPa24.dll"
Define PREFIX "/iristest"
<Location "${PREFIX}/">
CSP On
SetHandler csp-handler-sa
</Location>
#
この他、Apacheのポート番号を適宜変更します。デフォルトでは80番が設定されています。
例では、
Listen 8080
に変更しています(80ポートから8080ポートに変更)。
追加が終了したら保存し、ファイルを閉じます。
5、Apache を Windows サービスにインストールし開始する
管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、以下実行します。
cd C:\Apache24\bin
httpd.exe -k install
Windows のサービス画面を開き、Apache2.4を開始します。
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ここで、 にアクセスします。It Works と表示されれば Apacheの設定は成功です。
6、Web ゲートウェイ管理画面で各種設定
http://localhost:8080/iristest/csp/bin/Systems/Module.cxw にアクセスします(Webゲートウェイ管理画面のURL)。
Web ゲートウェイから InterSystems 製品に接続するために設定している「サーバ接続」情報と InterSystems 製品にアクセスするための「アプリケーション用パス」を設定します。
サーバ接続:LOCALの編集
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(1) Server Access をクリック
(2) LOCALを選択し、Edit Server にチェックが付いていることを確認し、Submit ボタンをクリック
(3) 接続情報を確認し、適宜変更します。
InterSystems 製品の「IP Address or DNS Name」「Superserver TCP Port」が正しく設定されているか確認します。
Connection Security の項目を確認します。InterSystems 製品インストール時の初期セキュリティを「最小」とした場合は未設定のままとします。
「通常(Normal)」または「ロックダウン(LockedDown)」を選択した場合は、インストール時に指定した CSPSystem ユーザのユーザ名とパスワードを入力します。
画面下に「Save Configuration」ボタンがあるので、忘れずにクリックしてください。
(4) 接続テストを行います(図例はこの文章の下にあります)。
Test Server Connectionをクリックし、Server Name で LOCAL を選択した状態で「Connect」ボタンをクリックします。エラーが出る場合は(3)の接続情報を再度ご確認ください。
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アプリケーションアクセスの設定
続いて、インスタンス名と同じ文字列を使用したアプリケーションアクセス(パス)を作成します。
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(1) Application Access をクリック
(2) 画面下の「Add Application」ボタンをクリック
(3) Application Path に /インスタンス名 を指定(インスタンス名は小文字で指定)。Server 0 に LOCAL を設定し、「Save Configutaion」ボタンをクリックして設定を保存します。
例では、/iristest をパスに指定しています。
ここまでの設定で、管理ポータルが開きます。
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